「志布志事件」について調べてみた

 鳩山法相の、「冤罪では無い」発言のもとになった、「志布志事件」について調べてみました。
 実際のところはわからないものの、この事件で逮捕された県議は、長年4議席自民党が独占してきた地区に、無所属新人として立候補して、自民党議員を1人追い落として当選した人だった。
 この件について、捜査の強圧的な異常ともいえる取り調べ、それにもかかわらず全員が無罪になり、検察も控訴を断念したという経緯を考えると、本当に全くの冤罪であり、地元の警察が、自民党と結託して、この県議とその支持者を陥れたものという推測が成り立つ。
 警察は基本的に県の組織であり、地元の自民党と、公務員の不偏不党の義務を無視して密接に結びついているのは、私は山梨県で実際の現場を見たことがある。
 それに、山梨県で、オウム真理教強制捜査を行ったのは、警察庁考公安の指示のもと、東京都の警察である警視庁が行ったもので、事前に山梨県警には何の連絡もなかったという。オウム事件後の週刊誌報道では、当時権力の絶頂だった、山梨県を地盤とする金丸信の自宅から、オウムから押収されたのと同じ、金塊が発見されたという。
 金丸に鼻薬を嗅がせて、オウムが県警の捜査を免れていたということが推測できる。
 今回の志布志事件でも、逮捕された県議は辞職に追い込まれている。やはり、山梨と同じような(鹿児島は明治から警察と与党の結びつきが強いという背景もある)ことがあったのではないか?
 だとすれば、これは冤罪以上の、予断捜査の可能性がある。