3月4日は、アメリカ民主党予備選の最大の山場

 日本時間では、今日の午後から明日にかけて。開票結果が出るのは、明日の午後以降となる、アメリカ大統領選挙民主党予備選。
 スーパーチューズデー以降の予備選すべてで、9連勝を遂げたオバマ氏の勢いは、テキサス、オハイオの大票田2州を制することを目標にしてきたクリントン氏の努力をあざ笑うかののように、この2州でも支持を広げつつあるという世論調査の結果だ。
 すでにマスコミはテキサスではオバマ氏の勝利を、オハイオではほぼ拮抗した争いという予想を出している。
 私にとって、民主党の2候補の掲げる公的保険制度の導入に深い関心を持っている。
 この制度は日本の国民皆保険制度に近いもので、現在のアメリカで儲けている生命保険会社から支持を受けている共和党からは絶対に出ない政策だ。
 ビル・クリントンの時は、共和党が多数を占める議会で否決されて、廃案になった経緯がある。

 私は別にアメリカ人の健康に深い関心があるわけでは無い。
 ただ、この制度を導入するということは、アメリカが、共和党政権で続けてきた、新自由主義の拡大に大きな変化をもたらす点と、この制度にかかる国庫負担を軽減するためには、アメリカは戦争を続けられなくなり、軍縮に向かう可能性が高いことを歓迎している。

 私は以前も述べたが、オバマ氏支持である。クリントン氏の方が明確に国民皆保険を公約にしているが、財源について述べていないし、彼女はファーストレディーとして、長くワシントンにいすぎた。さまざまな既得権益勢力とのしがらみがあるだろう。イラクからの撤退についても、時期の明言を避けている。
 その意味で、しがらみが少ないであろう、オバマ氏に期待しているのである。期待が裏切られないことを望む。