鳩山兄弟は、政治資金を明示したうえで、辞職せよ

 兄の場合は首相を、弟の場合は、もう政治活動をやめろ。

 ここで指摘しておくが、麻生の5代前の祖先には、大久保利通がいる。直系ではないが血はつながっている。戦前までの貴族院議員を考えれば、麻生は5代の世襲議員になる。そして、その間、麻生炭鉱などの財閥と姻戚関係でつながってきたのだ。

 しかし、鳩山兄弟にもそれは言える。
 鳩山兄弟の5代前の祖先は、木戸孝允桂小五郎と言った方が有名か)である。

 西郷隆盛と合わせ、明治維新の「維新三傑」と呼ばれた人物たちである。
 鳩山家もまた、貴族院議員を含めると、政治家5代の世襲である。

 このようにして、明治維新の亡霊たちが、財界と閨閥を作り、私腹を肥やし、庶民には及びもつかない生活をしながら、政治活動をしてきたのが日本なのである。

 この点において、麻生も鳩山も変わることは無い。祖父の吉田茂鳩山一郎の確執も、思えば狭い井戸の中の話である。

 別に違法なことをしたのでなければ、金儲けは構わない。まぁ、麻生炭鉱における、中国、朝鮮人労働者の酷使は有名であるが。麻生財閥の資金は、これらの人々の血の上に成り立っている。

 で、麻生はその無能ぶりで祖先の名を辱め、野に下った。
 鳩山はどうであろうか?イメージ的には麻生よりも上であるが、やってきたことは同じでは無かったのか?
 今回の、兄弟それぞれ、毎年数千万円に上る「お小遣い」を母親からもらっていたと言う問題。
 貧乏人のやっかみでは無く、はっきりとさせてもらいたい。

 賃貸借ならば、早急に返済せよ。贈与ならば、4億円と言う贈与税を払え。そして政治資金を修正して公開し、今の職を辞するべきだ。
 鳩山兄は、外交においてブレまくっている。麻生よりは頭が良いようだが、問題の先送りでは何もならない。とくに普天間移設問題は、早急に、沖縄県民の意思を尊重した形で決着させるべきだ。
 弟の方は、この際、議員を辞めて、蝶の収集と言う趣味に没頭すればよかろう。

 しかし、与野党ともに、この調子だ。日本の戦後政治が、依然、明治維新の際の閨閥の上に成り立っているのだ。彼らは、ここ5世代の間に、財界とも結び付き、金儲けもしながら政治をしてきたのだ。

 ここらで、庶民の手に政治を取り戻すべきではないか?