素人の考える、沖縄基地不要論(最終

 さて、突然の発熱で、連続記事が2日開いてしまいましたが、最後の結論部分を書きます。
 しかし、その前に、昨日の記事のコメント欄に、nohohon68さんが書かれたことをお読みくださいますよう、お願いします。
 これは一つの現実論として、検討に値するものだと思いますが、私の意見もまた、別の角度からの現実論を元にしていると考えており、まずは、私の方の結論を書いておきます。

 明日、別項にて、nohohon68さんのご意見についての、考えを述べさせていただきます。

 さて、今まで丁寧に説明していなかったので、ここで補足をしておきますと、タイトルに「沖縄基地不要論」と書いていますが、これは、普天間代替の辺野古基地(仮称)はいらない、という意味で、嘉手納基地についてはまた別の見方を持っているので、沖縄の米軍基地を今すぐ全面撤去、と主張しているのではありません。将来的にそうなること、そのような国際環境になることを望みますが、まだそこまで言う度胸は私にはありません。

 その意味では、私も、よくある、「日米安保、即時撤廃。基地全面返還。」の主張よりは、やや保守的な立場にあります。
 と言っても、その方向を指向したいとは思いますが、その困難さを考えると、nohohon68さんの取る現実論に近い意見を私は持っています。

 ただ、米軍を非難し、罵倒するだけでは問題は解決しません。
 であるからこそ、ここまで論じてきたように、理詰めで、「辺野古基地(仮称)は要らない」という、立論をしているのです。

 さて、本論の最終段になりますが。
 辺野古基地(仮称)についての、アメリカ(特に、バカ・ブッシュ)側の姿勢と、日本側の姿勢のそれぞれについて、過去論じてきました。
 すべてを知りうる立場にないので、どの程度まで正しいかはわかりませんが、他の客観的なブッシュ政権の政策に関する報道や、辺野古基地(仮称)建設に関する日本側利権のことを考えるにつけ、当たらずと言えども遠からずだと思っています。

 私が、この連続記事で明らかにしたいと思っていたのは2つ。日米双方の、腐敗政治家の利権が深く絡んでいることを明らかにすること。
 次いで、グァム移転と言う事実から、辺野古には基地はいらないのだ、と言うことです。

 ブッシュ政権が倒れたとは言え、アメリカ国内のネオコンの力はまだ強いですし、軍隊は独自の判断をするでしょう。
 日本でも、自民党政権が倒れたとは言え、昨日の記事の腐敗しきった駐米大使のように、3Kクオリティのマスコミとグルになったデマ報道により、自民党側への利権の誘導に力を貸そうと言う連中はまだまだいます。

 それを、踏まえて、私が言いたいのは、以下の諸点です。

〇 普天間基地代替はいらない。グァム移転と合わせ、基地もグァムに行ってしまえば何の問題もない。

〇 辺野古利権に絡む連中にとって重要なのは金であり、その意味では、思いやり予算2兆円で、グァムに基地を作るのでも、自民党とゼネコンは、困らない。(沖縄の地元土建屋は困るが)

〇 中国敵視論を叫ぶ愚か者が多いが、日米両政府ともに、中国を巻き込んだ東アジア共同体構想を表明しており、中国もそれを歓迎している。
 その中で、いたずらに中国を刺激する新基地建設は、国際論的には不要であるばかりか、害が大きい。

〇 目先のことだけに絞れば、民主党政権は、引き延ばしをすれば、自民党が資金的に窮乏し、次期参院選で苦しくなると言う判断があるだろう。しかし、その程度のことで、普天間返還を遅らせるのは良くないと思う。

 以上が私の結論です。

 ブッシュ政権の「米軍再編」で、海兵隊は沖縄にいる必要は無い、とされたのであるから、基地もいりません。だから辺野古に基地を作る必要は無く、既存施設を含めて、アメリカのグァムの基地に統合してもらえば一番良いと思います。自民党の利権も封じられるし、浮いた2兆円で、景気や社会福祉に資金を回す方が日本の国益にかないます。

 nohohon68さんの意見よりも迅速に、普天間返還が実現するように交渉すべきだと私は思います。

 別のブログで、中国が嫌いだ、と言うだけで、中国を攻撃しろ、とわめく低能と会いましたが、中国よりも覇権主義的で、戦後も世界中で戦争をして何百万と言う人を殺害してきたアメリカと、日本は友好関係にあります。
 ならば、なぜ中国と友好関係がきずけないという理由があるのでしょうか?

 一番、中国との平和を阻害しているのは、いたずらに中国を敵視して、それを口実に平和憲法があるはずの日本の軍事費を増やそうと言う、やはり利権の構造によって動く連中と、その手先の3Kクオリティのマスコミに踊らされているだけの「愚か者」たちです。

 軍事の前に国際交渉(外交)で、戦争を未然に防ぐ。これが、国家の役割であり、それを阻害しているのが、軍事利権主義者たちです。そしてそれをあおるマスコミと、乗せられる大バカたち。これらの大バカたちには率先して、尖閣諸島への屯田兵的移住をして、実効支配の事実を作ってもらいたいものだと思います。(ちなみに、私は尖閣諸島がどっちの国のものであってもかまいませんが)
 それもできずに、口先だけで、平和主義者を罵る屑どもには、今後も厳しく対処していきます。

 まだ、熱があるので、はしょりましたが、これで一連の連続記事の最後にします。nohohon68さんへの意見は、また後で書きます。
 では。